お金を借りられない原因とは？対処法や他の借入手段及び避けるべき方法を解説

お金を借りたくても借りられない状況に陥った場合、どのような対処をするとよいのでしょうか。

差し迫った状況の中で、焦る気持ちを抱く人も多いでしょう。

しかしそのような厳しい状況の中であるからこそ、落ち着いて冷静に現状を把握し、対処方法を模索する姿勢が大切です。

今回は、消費者金融カードローンなどの一般的な金融サービスにおいて、お金が借りられない場合の原因について解説をします。

お金が借りられない状況でも、焦らず自分に合った対処方法を模索して窮地をしのぎましょう。

お金を借りられない場合の原因を追求することから始めよう

消費者金融カードローンなどを申し込んだものの、お金が借りられない場合にはどのような原因があるのでしょうか。

その審査基準は公開されていないため、お金が借りられない明確な原因はわかりません。

しかし、一般的な金融サービスの審査に通らない原因としては、主に以下のようなものが挙げられます。

• 金融業者の申込条件を満たしていない
• 金融業者から見た信頼度が低い
• 信用情報上の問題がある
• 総量規制に抵触している

お金が借りられなかった場合は、まずその原因を追究して、対策を検討しましょう。

金融業者の申込条件を満たしていない

審査に落ちてお金が借りれない原因は、申し込みをした金融業者の申込条件を満たしていない可能性があります。

申込条件は、金融業者によって異なりますが、主に以下のような条件を設定しているケースが多いです。

• 年齢要件：18～20歳以上など
• 安定した収入を得ているか

年齢要件は、事前に必ず確認すべき事項です。

満たしていないと、無条件で審査に落ちるでしょう。

安定収入の要件は、金融業者によって判断基準が異なります。

金融業者によっては申込者自身に収入がないと審査に通らない場合もあれば、配偶者の収入次第で審査に通過できるケースもあります。

金融業者から見た信頼度が低い

金融業者から見て、申込者の信頼度が低いと、審査に通らない可能性が高くなります。

金融業者は、申し込みがあった人について、あらゆる情報を集めます。

他の金融業者への申込状況や、借入残高の現状など、様々な金融情報を収集するのが一般的です。

複数の金融業者に連続して申し込みをしている人など、返済能力が疑われる場合は、審査に落ちてしまう可能性が高くなるでしょう。

金融業者に申し込みをする前は、業者側の信頼を損なう行為をできるだけ行わないようにする必要があります。

信用情報上の問題がある

信用情報上の問題があると、審査に落ちる可能性が極めて高くなります。

過去に返済遅延があったり、債務整理の手続きをしたりした経験がある場合は、信用情報上の事故として記録されます。

特に債務整理の履歴がある場合は、融資サービスの利用だけでなくクレジットカードの新規取得など、あらゆる金融サービスの利用が難しくなるでしょう。

過去に信用情報上の事故履歴がある場合は、記録が消滅するまで融資を受けるのは難しくなります。

総量規制に抵触している

総量規制に抵触している場合は、審査に通らずお金が借りられません。

総量規制とは、貸金業法で定められている規制です。

金融業者は、年収の3分の1以上の金額を貸し付ける行為が禁止されています。

金額の判断は、新規で申し込みをする際の金額だけではなく、他の金融業者からの借入金額も含めます。

金融業者は申込者の年収を正しく確認し、総量規制に違反しないように融資サービスを提供しないといけません。

申し込みの金額だけでなく、他の金融業者からの借入残高も考慮して、総量規制の範囲内であるか確認する必要があります。

お金を借りられない場合に取り組むべき対処方法を解説します

金融業者に申し込みをしたものの、審査に通らずお金が借りられない場合には、借りられるようになるための対策を講じる必要があります。

金融業者の信頼を得て審査を通過させるため、取り組むべき対策があります。

お金を借りられない場合に取り組みたい対処方法について、以下に5項目紹介します。

• 申込条件を満たしている金融業者を利用する
• 同じ勤務先で勤続年数を伸ばす
• 信用情報を閲覧して現状を確認する
• 他社の借入残高を確認し可能な限り返済する
• 他の金融業者に申し込みをする

以上の対策のうち、できるところから取り組んで、お金を借りられる可能性を高める努力をしましょう。

申込条件を満たしている金融業者を利用する

申込条件を満たしている金融業者を選んで利用するのは、最低限必要となる対策です。

本人に収入がない人や、パートやアルバイトの立場の人では融資が受けられない金融業者もあるため、公式ホームページ等を確認して申込条件を正確に把握するのも大切です。

1つの金融業者で審査に通らなかったとしても、他の金融業者であれば条件を満たしている可能性もあります。

申込条件を正確に比較して、自身が満たしている金融業者に申し込みをしましょう。

同じ勤務先で勤続年数を伸ばす

同じ勤務先での勤続年数を伸ばし、安定収入を得ている実績を作るのは、お金を借りられる可能性を高めるおすすめの対策です。

勤続年数の長さは、金融業者の信頼を得るための有効な要素となります。

入社したての新入社員よりも、3年継続して同じ勤務先に務めた人の方が、金融業者から見て信頼感が高いのは容易に想像がつくのではないでしょうか。

金融業者からの信頼感を得るためには、しばらく同じ勤務先で継続して働くのを検討しましょう。

信用情報を閲覧して現状を確認する

過去の信用情報上に不安がある場合は、情報の閲覧をして現状を確認すると良いでしょう。

過去に債務整理の実績があったとしても、一定期間の経過により履歴は消去されます。

事故履歴が消えていない段階では、金融業者へ新規の借り入れを申し込んでも、審査に通る可能性は極めて低いでしょう。

現状の情報を確認し、事故履歴が無くなっているのを確認してから申し込みをすると、審査に通る可能性が高くなります。

過去の金融取引上に不安がある人は、あらかじめ信用情報を閲覧して現状を確認しましょう。

他社の借入残高を確認し可能な限り返済する

申し込みをする金融業者以外ですでに借り入れを受けている場合は、借入残高を確認しましょう。

もし総量規制に抵触している借入金額であれば、審査に通らないのは明白です。

他社からの借入残高が残っている場合は、可能な限り返済をすると新規の融資に有利になるでしょう。

新規の借り入れを申し込むタイミングで、負債の返済をするのは難しいと感じられるかもしれません。

無理のない範囲での返済を実行して、新規の融資の審査に通る確率を少しでも高めるために対応しましょう。

他の金融業者に申し込みをする

ある金融業者で申し込みをして審査に通らなかったとしても、別の金融業者に申し込みをするとお金が借りられる場合もあります。

しかし、それでも同じ金融業者に申し込んでも融資が受けられない場合もあります。

一度審査に通らなかった金融業者においては、審査不通過の履歴が残っているため、何度試しても融資が受けられない可能性があります。

そのような時は、別の金融業者の利用を検討しましょう。

金融業者ごとに審査基準が異なるため、融資を受けられる可能性は十分にあります。

別の金融業者に申し込みをする場合は、一定の期間を置いてから申し込みをする方が良いです。

連続で複数の金融業者に申し込みをすると、お金に困っていると業者側に疑われてしまい、審査に不利な条件を作ってしまう恐れがあります。

お金を借りられない場合には別の借入方法を検討しよう

消費者金融カードローンなど、広く利用されている融資手段でお金が借りられない場合は、別の借入方法の利用を検討すると良いでしょう。

中には、急ぎでお金が必要になる場合でも対処できる方法もあるため、困った時にも頼りになるでしょう。

カードローン以外の融資方法のうち、主なものを以下に6種類紹介します。

• クレジットカードのキャッシング機能を利用する
• 質屋に物品を差し入れてお金を借りる
• 郵便貯金の‎貯金担保自動貸付を利用する
• 生命保険の契約者貸付を利用する
• 勤務先の従業員貸付制度を利用する
• 友人知人からお金を借りる

今回紹介する借入方法の中から、自分に合ったものを活用しましょう。

クレジットカードのキャッシング機能を利用する

普段利用しているクレジットカードにキャッシング機能が付与されている場合は、無審査ですぐにお金を借りられます。

クレジットカード取得の際に、すでにキャッシング利用の審査を受けているため、改めて審査を受ける必要がありません。

クレジットカードと提携しているATMを利用して、すぐに現金の受領が可能であるため、非常に便利な借入方法といえるでしょう。

クレジットカードのキャッシング機能を利用する際は、カードのショッピング枠の残高に配慮する必要があります。

キャッシングの高額利用によりショッピング枠が無くなってしまい、公共料金など自動で支払い設定をしている代金の支払いが滞ってしまう恐れがあります。

質屋に物品を差し入れてお金を借りる

質屋に価値のある物品を差し入れて、お金を借りる方法があります。

質屋とは、差し入れられた物品を担保にしてお金を貸す金融業者です。

物品が担保となるため、借り入れを受ける本人に対する審査は不要で、すぐにお金を借りられます。

質屋は短時間で融資が受けられる便利な金融サービスですが、担保とする物品が客観的に価値のあるものでないと思った金額の融資を受けられません。

ブランド品や金品類など、一般的に価値があると認められるものでないと、希望の融資額を借りるのは難しいでしょう。

郵便貯金の‎貯金担保自動貸付を利用する

郵便貯金に預け入れがある場合は、貯金担保自動貸付による借り入れが利用可能です。

担保定額貯金または担保定期貯金に預け入れている資金を担保にして融資を受ける制度で、融資限度額は預入金額の90％以内です。

通常貯金に預け入れている金額を超過して払い戻しの手続きをした場合、自動的に超過部分が貸付の扱いとなります。

低金利でかつ借入期間も2年と非常に長く利用できるため、負担の少ない借入方法といえるでしょう。

しかし、担保定額貯金または担保定期貯金に資金がないと利用できないため、活用する機会は多くないかもしれません。

生命保険の契約者貸付を利用する

民間の生命保険会社で保険契約を保有している人は、生命保険の契約者貸付が利用可能です。

生命保険の契約者貸付は、保険契約で積み立てられている解約返戻金を担保にして融資を受ける制度です。

保険契約を維持しながら、低金利で融資を受けられる点はメリットといえます。

しかし、解約返戻金を担保としている制度であるため、高額の借り入れを受けられるケースは多くないと考えられます。

一方、一般的な掛け捨ての保険商品の場合は解約返戻金は少額であるかないケースが多いため、希望の借り入れを受けるのは難しいです。

勤務先の従業員貸付制度を利用する

勤務先で従業員貸付制度がある場合は、利用を検討すると良いでしょう。

従業員貸付制度とは、企業が従業員向けに行っている融資制度で、企業によって名称も内容も異なります。

住宅購入資金など、一定の目的において貸付を実施する企業もあります。

勤務先から融資を受けるメリットとしては、一般的な金融業者のように返済期限に猶予をもらえる可能性が高い点です。

また、毎月の給料から返済金額を天引きしてもらえる制度もあり、便利に融資と返済を実行できる点もメリットとして挙げられます。

勤務先の従業員貸付制度を利用する場合は、勤務先との関係性も考慮しながら活用すると良いでしょう。

友人知人からお金を借りる

どうしてもお金を借りられない場合は、友人や知人からお金を借りるのも1つの方法です。

もちろん民間の金融サービスのような審査を受ける必要はなく、両者の合意のみで融資が受けられます。

しかし、友人知人との金銭の貸し借りは、人間関係に悪影響が及ぶ可能性が高いです。

友人知人にお金を借りる際は、依頼する相手を十分に検討したうえで、誠意を持って対応する必要があります。

借用書を用意して返済の確約をするなど、信頼感を持ってもらうための工夫をするのもおすすめです。

お金を借りられない場合は増やす方法も検討しよう

お金を借りられない場合は、借入方法を検討するだけでなく、増やす方法を検討するのもおすすめです。

融資は、返済及び利息負担の義務が伴うため、経済的ではありません。

お金を借りるよりも、何らかの方法で増やして窮地をしのいだ方が、後の負担を軽減できるでしょう。

お金を借りられない場合に取り組みたい、増やす方法について主なものを以下に3種類紹介します。

• 単発のアルバイトをする
• フリマアプリなどで不用品を売却する
• 自分の能力を活かせる副業をする

取り組みやすく自分に合った方法がある場合は、お金を借りる前に優先的に利用するのも良いでしょう。

単発のアルバイトをする

1日だけ働いて即日でお金を受け取れるような、単発のアルバイトに従事するとすぐにお金が手に入ります。

例えば、コンサートなどイベントの際の警備員や誘導員、夜間の工事現場の警備員などは高収入で単発のアルバイトとして人気があります。

また、新薬の効果を検証する治験に参加するのも、効率的にお金を稼ぐ手段の1つです。

しかし、事前の登録などが必須のアルバイト照会サービスも多いため、もしもの時に備えてあらかじめ登録をするのも良いでしょう。

フリマアプリなどで不用品を売却する

メルカリなどに代表されるフリマアプリなどで、普段使わない不用品を売却する方法もあります。

自分にとっては価値のないものでも、意外な金額で買い取ってもらえる可能性もあります。

使わなくなったコスメや書き込んでいる書籍など、一般的なリサイクルショップでは買い取りが難しいものも、フリマアプリであれば買い取ってもらえるかもしれません。

しかし、フリマアプリでは確実に売れる保証はなく、即日でどうしてもお金が欲しい場合には利用が難しいでしょう。

自宅に不用品が多くあり、効率的に処分をしたいと検討している人は、フリマアプリで試してみると良いかもしれません。

自分の能力を活かせる副業をする

自分の能力を活かして、副業に挑戦するのもおすすめです。

また、空き時間でブログや自分のサイトに記事を投稿して広告収入を得るアフィリエイトを利用する方法もあります。

内容によっては、短時間で報酬が受け取れる場合もあるため、収入を得る手段として有効です。

しかし、逆に報酬を受け取るまでに時間を要するものも多いため、すぐにお金が必要になる場合においては利用が難しい場合もあるでしょう。

事前にクラウドソーシングサービスに登録し、自分の能力を活かした収入源として準備するのもおすすめです。

お金を借りられない場合でもやってはいけないことがある

お金を借りられないで苦しい状況に追い込まれている場合、藁にもすがる思いであらゆる方法を検討する人も多いかもしれません。

しかし、いくらお金に困っている状況でも、やってはいけないことがあります。

お金を借りられない場合であっても、やってはいけない行為について、主なものを以下に3項目紹介します。

• 複数の金融業者に借り入れの申し込みをする
• クレジットカードの現金化を利用する
• 違法な業者からお金を借りる

困った状況の時こそ冷静になって対処し、トラブルに見舞われないように注意しましょう。

複数の金融業者に借り入れの申し込みをする

複数の金融業者に、連続して借り入れの申し込みをするのは止めましょう。

融資が受けられないからといって、複数の金融業者に申し込みをして、1つでも審査に通過したら良いと期待する人も多いかもしれません。

しかし、金融業者は申請者の金融上の取り扱いについての情報を把握しています。

複数の金融業者に連続で申し込みをしている申請者に対して、金融業者側はお金に困っていて返済能力がないと疑いをかける可能性が高いです。

いかにお金に困っている状況であったとしても、複数の金融業者に同時に申し込みをするのはおすすめできません。

クレジットカードの現金化を利用する

クレジットカードの現金化サービスは、現在多くの専門業者が提供するサービスですが、利用はおすすめできません。

クレジットカードの現金化サービスとは、残っているショッピング枠を利用して現金に換金するサービスを指します。

カード会社に現金化の事実が発覚すると、クレジットカードの利用自体を停止させられてしまうかもしれません。

信用情報において傷がつく行為にも発展するため、将来的に様々な不利益を被ってしまう恐れがあります。

クレジットカードの現金化サービスは、合法的に便利な資金獲得方法と考える人も多いですが、トラブルに発展する恐れが強いため利用は止めましょう。

違法な業者からお金を借りる

いくらお金に困っている状況であっても、違法業者からお金を借りるのは止めましょう。

無審査ですぐにお金を貸すといった謳い文句で融資サービスを進める金融業者は、違法業者である可能性が高いです。

合法的な貸金業者は、公式ホームページ上などに貸金業登録番号を公開しています。

番号を公表していない金融業者は、違法業者である可能性があるため、関わらない方が無難です。

また、虚偽の番号を掲載している悪徳な業者も存在するかもしれません。

金融庁の公式ホームページなどで、貸金業登録番号の確認ができるため、疑わしい場合は確認すると安心です。

お金を借りられない場合は自分に合った他の手段を検討しよう

お金が借りられない場面で、差し迫った状況に陥っているケースがあるかもしれません。

しかし、そのような厳しい状況の時こそ冷静に判断して、適切な対応を取るのが大切です。

まずは、以下のような内容を確認して、お金が借りられない原因を検証しましょう。

• 金融業者の申込条件を満たしていない
• 金融業者から見た信頼度が低い
• 信用情報上の問題がある
• 総量規制に抵触している

原因を検証した上で、以下のような対策のうちできる部分から取り組みましょう。

• 申込条件を満たしている金融業者を利用する
• 同じ勤務先で勤続年数を伸ばす
• 信用情報を閲覧して現状を確認する
• 他社の借入残高を確認し可能な限り返済する
• 他の金融業者に申し込みをする

カードローンなど一般的な融資方法を利用してもお金が借りられない場合は、以下のような他の借入手段の利用を検討するのもおすすめです。

• クレジットカードのキャッシング機能を利用する
• 質屋に物品を差し入れてお金を借りる
• 郵便貯金の‎貯金担保自動貸付を利用する
• 生命保険の契約者貸付を利用する
• 勤務先の従業員貸付制度を利用する
• 友人知人からお金を借りる

また、お金を借りるだけでなく単発アルバイトやフリマアプリの利用など、お金を増やす方法を検討するのも良いでしょう。